『Dream by WOMBO』

こんにちは。アプリソムリエの今井安紀です。
今回ご紹介するのは、『Dream by WOMBO』という画像加工アプリです。このアプリは、キーワードを入力して画像生成すると、AIがそれっぽい画像を作ってくれるというもの。今までもこの類のアプリやサービスはあったのですが、この『Dream by WOMBO』で作られた画像は何だかオシャレ感があってかっこいいんです。
面白いキーワードで画像を作成して楽しむのはもちろんのこと、アイコンや背景用に、誰とも被らない画像が欲しい人にもオススメです。

生成したいキーワードを入れて、絵のスタイルを選ぶだけ!

『Dream by WOMBO』の使い方はとても簡単です。
最初に「Enter prompt」のところに、生成して欲しい絵のテーマやキーワードを入れます。「リンゴ」とか「街」とか何でもOKです。
続いて「Choose art style」のところから、作りたい絵のスタイルを選びます。スタイルに惑わされずにAIに画像を生成してほしい、という時には、一番右までスクロールすると「No Style」という選択肢もあります。

まずは試しに、キーワードは「tokyo」、テーマは「Baroque」で生成してみました。
生成中は「Creating」の文字と共にその過程が表示されるのですが、だんだん絵がそれっぽくなっていったり、はたまた迷子になったりしている様子を見ているのが毎回面白いです。
そして、できあがった画像が右のスクショのものです。
デベロッパのWomboはカナダの企業のため、カナダから見た東京はこんな感じなのか?と思ってみたり。何となく明治維新の頃っぽい雰囲気です。
同じキーワードとスタイルで、もうちょっと別の感じの画像が見てみたい場合には「Generate Again」をタップすると再生成できます。

いろんなスタイルを試してみた

キーワードは「tokyo」のままで、スタイルを変えるとどんな画像が生成されるのかを試してみました。
まずは、「Moonwalker」を使用してみました。真ん中に謎の生物がいる……ゴジラ?使徒?いや確かにゴジラは東京だし、使徒も新第三東京市だから、ある意味合ってるんですよね。
ちなみにこの記事のトップの画像は、ここから「Genarate Again」で再生成したものです。トップ画像の方がこちらを襲いに向かって来てる感がすごい。

「Vibrant」はカラフルなポップアート風の東京の街並みって感じです。手前の大きな建物だけ、池袋とか高円寺とかにありそう。ガチャガチャした色合いが、サブカルというか、飲み屋街っぽい仕上がりです。秋葉原とか新宿とは違うんだ、この感じ。

「Fantasy Art」にしてみたら、全然ファンタジー感がない仕上がりになりました。歌舞伎町じゃん。淀んだ空気感とネオンの明るさがまさにって感じです。スタイルを変えると、同じ東京でも全然違う街っぽくなるのがかなり面白いです。

東京は日本だし、きっと日本っぽいであろう「Ukiyoe」も使ってみなければ!と試してみました。サムネのイラストが「西洋の人の考える日本っぽい絵」っぽさがすごくて若干仕上がりが不安になりつつも、生成してみたのが右の画像です。
長屋が並ぶ江戸の街並みっぽさが手前にドーンと広がったと思いきや、奥には桜並木っぽさもあり、さらにその奥にはビル街???古今がミックスした東京って感じになりました。

「Synthwave」は、そのボタンの絵が近未来感がすごいように、生成された画像は近未来感満点の仕上がりになりました。港区とか丸の内の夜景っぽさがすごいです。真ん中は道路っぽさもあります。首都高のあるところの夜景、こんな感じですよね。これ結構好きです。

いろんなキーワードで生成したみた

「tokyo」だけであんなにいろんな画像が作られるなら他のキーワードで作られるものも絶対に面白い!と確信を得た上で、今度はいろんなキーワードを使って画像を生成してみました。
「tokyo」を試したらなら、「Japan」もやらなきゃ!と生成開始。スタイルに結構影響を受けることがわかったので、あえての「No Style」にしてみたところ、「桜満開!お城!漢字っぽい何か!」という、「The 外国人の人が思うJapan」が完成しました。AIよ、君にも日本がこんな風に見えているんだね。もうちょっと彩度を落としてくれるとリアルになるよ。

続いて「ballet」つまり「バレエ」で画像を生成してみました。スタイルは、「Baroque」を選択。バレエの絵って印象派とかでよく見かけるので、その雰囲気に寄せられそうだなと思ったんです。
生成されたのが右の画像です。あぁ、なんかありそうな雰囲気!色合いが「ドン・キホーテ」っぽいです。

今度はさらに絵画に寄せたキーワード「Still life」にしてみました。静物画を英語にすると「Still life」で、よくあるフルーツバスケットの絵とか生けられたお花の絵とかの類です。こちらも印象派とかでよく見ると思って「Baroque」を選択してみました。
できあがった画像ですが……いろんなものが崩れていて「静かなる命(still lifeの語源の一つ)」感が全くないんですが……!ちょっと怖さすら感じました。

日本語のキーワードでも生成できる!

『Dream by WOMBO』は日本語でも画像生成できるの?と思って試してみたところ、

できました!

まずは我が地元仙台の「青葉城」をスタイル「Fantasy」で生成してみました。
お城がどーん!そして桜もどーん!華やかにしてくれてありがとう!実際のお城はもうないけど、蘇った感があって嬉しいです。手前の水辺はとりあえず広瀬川を追加した感があってちょっとやっつけっぽいなと思ってしまいました。AIが仙台に詳しいわけないしと考えると、上出来な方でしょう。
手前に人っぽい何かがいるのは、伊達政宗公の像なのでしょうか?

続いて「松島」で生成してみました。松尾芭蕉の「奥の細道」の挿絵っぽくなるかなと「Ukiyoe」のスタイルを選択。
できあがった画像は確かに松島っぽい!松島城(という名前の日本三景展望台。昭和2年建築の元ホテル)や瑞巌寺があるので、真ん中にお城っぽいJAPANな建物が出てくるのは納得です。橋っぽい何かとかがあるのも、松島っぽいです。

今度は「首里城」を、お城の色に合わせて「Rose Gold」で生成してみました。失われてしまったあの美しい朱のお城がAIの画像生成で再現なるか……?
生成できた画像ですが、スタイルのおかげもあって色は首里城っぽさがありますね。細部の装飾までは流石に再現できなかった模様。
画像の手前の方で、首里城公園内の階段の多さまで再現されているのは面白いです。

抽象的なイメージでも生成できる

街やモノなど、物体として存在しているものを生成できることは伝わったと思います。
では、抽象的な概念や感情などからも『Dream by WOMBO』のAIは画像を生成することができるのでしょうか?色々な言葉で試してみました。
まず最初は「Anxiety」、つまり「不安」です。淀んだ空とマグマの中に人がいるようなその画像は、確かに見ていてこちらも不安になります。すごい。

続いて、「Insomnia」、「不眠症」で生成してみました。
ベッドで眠ろうとしている人を溶かし込んでいくような画面下部の絵、そして人肌のような部分に黒いものが注がれているあたり確かに不眠症っぽいです。怖い、そしてよくできています。

続いて「Confession」懺悔や信仰の告白を意味する言葉です。スタイルは「Provenance」を使用しました。
できあがった画像には、たくさんの目のようなモチーフが現れ、まるで涙を流しているかのようにも見えます。美術館でこんな絵画に出会ってしまったら、この人は一体何を懺悔したのかと思わず考えてしまうでしょう。

スタイルを「Etching」に変更してみたところ、画面の中央から何かが消えたような画像に仕上がりました。悔いる元となった出来事によってポッカリと空いた心を表しているようです。AIは一体何をどう捉えてこんな仕上がりにしたのでしょうね。

ここまで割と暗かったので、今度は明るめの概念にしてみようということで「Fall in love」を「No Style」で生成してみました。
めっちゃ南国の朝日か夕日っぽい!このAIにとって、恋に落ちることとは情熱的なことという感覚がありそうです。左側は、キスをするカップルのような形に見えなくもないです。

「Mystery of life」、「生命の神秘」というややこしそうなキーワードでも生成してみました。これも真ん中が消えてしまいました。AIには難解過ぎたのか、それとも「神秘は神秘のままがいい、教えてあげない」ということなのか。AIに翻弄されながら解釈を得ようとしてしまいました。

先ほどはスタイルを「No Style」にしていたので、今度はキーワードに合わせて「Mystical」のスタイルを指定して生成してみました。
なんだろう、神が生命をもたらした感?もしくは宇宙人?パンスペルミア的な「生命は宇宙から飛来した」感もあります。

このように、概念や感情、気分でも画像が生成できて、しかもなかなか興味深い仕上がりの画像を作ってくれました。解読したくなったりもするので、延々に色々なキーワードで試してしまいました。面白い。

私の名前でも生成してみた

最後に「日本語いけるなら私の名前でもいけるんじゃ?」と思い立ち、「今井安紀」でも生成してみました。スタイルはこの中で一番好きな感じの「Synthwave」を指定。
生成される過程はドキドキしましたが、ステージ上のスタイルの良いボーカリストぽい感じに生成してくれました。嬉しい!

『Dream by WOMBO』は実在の人やもの、キャラクターや動物などなんでも生成をトライすることができ、その仕上がりが面白いことからあれもこれも試したくなってずっと遊んでしまいます。
できあがった画像は壁紙としてダウンロードしたり、各種アカウントでログインすることでギャラリーに残すこともできるので、ぜひそちらの機能も活用してみてください。

Dream by WOMBO

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